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国策捜査
青木理 著 金曜日 08年5月15日発行
(購入:東京国際ブックフェア)

週刊金曜日連載記事をまとめたもの。
このシリーズは現在も継続している。
こう購入したのは佐藤優氏が自分の著作ではないが、自分のことも書かれているし、何より「国策捜査」のひどさを知って欲しいから、購入したらサインします、と言ったから。
相変わらず、不純な動機。

この連載、実は全部は読んでいなかった。
「国策捜査」の餌食となった人をとりあげて書かれているのだが、例えば弁護士の安田好弘氏をとりあげた記事などかなり熱心に読んだ。が、村上正邦氏、鈴木宗男氏などの自民党の議員だった人間をとりあげたのは飛ばしていた。
不当逮捕だなんだって言って無実訴えてたって自民党のヤツなんだ、やってんだろう、と。
実はこの感性が怖いところなのだ。その陥穽に私もしっかりハマリこんでいたわけである。
一度逮捕されると、どんなに無実を訴えようと、「善良な」第三者は「火のないところに煙はたたない」とばかりにアイツガ犯人だ、と信じ込む。
ましてや、一度「自白」をしてしまえば、裁判で自白を強制させられた、無実だ、とどれほど訴えようと、やってなにのに「自白」するわけないじゃないか、となる。

そして仮に無罪を勝ち取ろうと、「でもホントはやったんだろう」という目をのがれることはできない…
以前、一度死刑判決を受けた被告がやりなおし裁判で冤罪を勝ち取ったとき、被害者の遺族のコメントとして「でも私たちはあの人が犯人だと信じている」との記事を読んだ。
遺族にコメントを求め、さらに冤罪が明らかになり自由の身となった元被告に対するそのコメントを載せる朝日新聞の良識を疑ったものだが、遺族にしてみれば真犯人が捕まっていなければ、じゃあ誰がやったんだ、となってしまう。そのやりきれなさ怒りの矛先は捜査当局でなく、元被告に向かってしまう…一度「犯人だ」と向かった怒りの気持ちは変わらないのだろう。

「国策捜査」とは文字通り、「国の意向」により検察庁特捜部が動き出し逮捕・取調べをする事件である。
佐藤優氏が著作「国家の罠」で広く世に知らしめた言葉であるが、私がそういうことがある、と思い知らされたのは辻元清美氏の逮捕、そして安田弁護士の逮捕である。
両方ともまさに国が「鬱陶しいから」と恣意的に事件にしてしまったのである。

特捜部が動き、起訴されれば99.9%有罪になる、という。
そして検事の取調べに否認し続ける人など更にいないという。
否認していれば保釈もされない。司法取引まがいが堂々とまかり通る。
そして恫喝、脅迫まがいの取調べ…

ジャーナリズム精神なき「マスコミ」は検察との蜜月関係重視のため、リークをそのまま記事にし検察に不利な記事は書かない。つまり垂れ流し。
そして新聞読者あるいはテレビ視聴者はそれを鵜呑みにしとのまま信じる。
かくして「あいつは悪いやつだ」の世論ができあがる。
佐藤優氏が言うごとく、旧社会主義国もかくやの恐るべき状況、それがいまの日本である。

| sirome | 読了記 | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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