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空飛ぶタイヤ
池井戸潤 著 実業之日本社 06年9月発行
(購入:ブックオフ)

この本が出版されてすぐ、斎藤美奈子氏(だったと思う…)が書評に取り上げているのを読んで、是非読もうと思った本。
しかし、池井戸氏の本は読んだことがないし、自分の好みに合う作家かわからないから古本を見つけたら…と思って早2年。
ようやく見つけた初版帯付。

タイトルからすぐに連想するのは横浜で起きた脱輪による母子死傷事件。
今年の2審で経営側に有罪の判決が出ている(被告は上告中)。

この本はまさにその事件をモデルに書かれている。
小説である以上、実際の事件とは関係ない、という建前になる。
勿論人物造形などはフィクションであろう。
しかし、欠陥隠しをする自動車メーカーの考え方、人の命より企業の名誉を重んずる姿勢、ユーザーに対する高慢な態度、中小企業主に対する非礼の数々…
恐らくそうなんだろう、と思わせる。
また、財閥の中での企業ごとの力関係も興味深い。
この小説でいえば、「ホープ重工」「ホープ自動車」「ホープ銀行」の力関係である。

脱輪事故を引き起こした小さな運送会社の社長の孤独な戦い。
家族を守るため、社員とその家族を守るためという構図はいささか古めかしいが、ストレートな企業小説・経済小説として面白く読めた。
事故の責任を感じつつ、整備不良と断ぜられたことに納得がいかず、本当の事故原因をつきとめようと孤軍奮闘する社長。
被害者の遺族に罵られ、地域や世間の非難する視線を浴び、取引先から仕事は切られ、銀行の融資は絶たれ…

フィクションではある。
しかしこと財閥企業間のパワーゲームの描かれ方には真実味があふれている。
池井戸氏はかつて三菱銀行に勤める銀行員であった。
といえば、この小説の迫力、単なるフィクションではなく思えてくるのだ。
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