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渡邉恒雄 メディアと権力
魚住昭 著 講談社 00年6月20日発行
(購入:神保町古書モール)

渡邉恒雄、通称ナベツネ。
言わずと知れた読売新聞、いや日本マスコミのドン。
成功者にはたいてい「毀誉褒貶」がつきまとう。しかし、ナベツネに「誉」と「褒」はない。珍しいくらいの徹底的な悪役である。
その言動はいちいち癇に障るし、裏で政治工作にかかわる様はジャーナリストにあるまじき行為で許されるものではない。日本に害を為す存在の代表格だとまで思っている。
しかしその一方で、何度か読む機会があった文章は、その主張する内容は兎も角として流石は新聞記者だけあって、筆はたつし訴求力はある。
以前何かで(多分朝日新聞)、ナベツネは大変な読書家で勉強家であるという記事を読み、確かに一介の社員記者があそこまでのしあがる過程というものにも興味をもった。

この本は前から読みたいとは思っていたのだが、本人の著作ではないにせよ、ナベツネのことを書いた本を定価で買うのは業腹だと、ブックオフで100円であったら買おうと決めていた(なんだそりゃ)。
これがなかなか見つからず、ようやく神保町の古書店でゲット。300円だったが。

一応「評伝」ではあるが、魚住昭氏がヨイショ記事を書くはずはない。
なかなかに厳しいこの本を出し、よく魚住氏はつぶされないものだと思った。
元共同通信記者の魚住氏は現在はフリーなのだ。

「評伝」はともすれば読む者がつい肩入れしがちになる。
しかし当然というかこの本を読みながら「やっぱりコイツは大嫌いだ!」と思った。
だがそれはつまらなかったというのとは全く違う。
露骨にむきだしな出世欲、ライバルを次々蹴落とし昇っていく階段。
政治の世界に深くくいこみ、大野伴睦のなかば秘書を務め、中曽根政権を実質上作り、日韓条約交渉に暗躍する。
コイツは本当に新聞記者だったのか?
ジャーナリストの半生記というより、戦後裏面史として読める。

ナベツネの力を恐れ口を閉ざす関係者を取材し、ナベツネ自身にも十時間以上インタビューしたという魚住氏の力作。
読売嫌い・ナベツネ嫌いにも非常に面白く読める一作である。
これを読んだ方には、魚住氏の「野中公務 差別と権力」も是非おすすめしたい。
| sirome | 読了記 | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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